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適応障害と言われる前に。看護師も「戦略的撤退」を!

こんにちは、ありぃです。

辞めたいけど辞められない!

そんな看護師さん多いですよね。
私もその一人だったので、よくわかります。

でも、だらだら続けていても、良いことなんて一つもない!

そんなわけで、今日は看護師の「戦略的撤退」についてお話ししましょう。

合わない場所での仕事は、自分の安全にかかわる

3年は続けないと、後が大変だよ

よく言われますね。

色んな所でそんなことはないよ!という言葉を聞きますが、本当にそんなことないと思います

合わない場所で続けていくと、自分の本当のパフォーマンスを発揮できなくなります。

そこに追い打ちをかける、先輩たちの抉る言葉たち。

「なにやってんの!」
「何回言ったらわかるの!?」
「あれやった? これやった? なんでこれはできてないの!」
「エビデンスは? 調べるの当たり前でしょ!」
「ほんと仕事遅いよねー」
「これで勉強してきたとか(笑)」

焦ってさらにパフォーマンスは下がり、失敗し、怒られ……

以下、エンドレスループ。

 

その内、怒られることが恐怖になります。
自分自身を否定されるからです。
否定され続けると、「こんな自分なんて」「自分なんていなくていいんじゃないか」と思えてくるんです。

 

さらに進むと、怒られる=自分が否定されて、自分の存在意義が問われると認識するようになります。

存在意義を問われることは、自分の安全を脅かされているのに等しいんです。

つまり、

患者さんの安全より自分の安全、を考えなければいけなくなるんです。

自分の安全を考えるから、怒られないように焦る。

焦ってミスする

さらに焦ってミス

何かでカバーしないとと焦る
(この時には、患者さんの安全はあまり考えなくなる)

こんな感じで負のループにはまります。
そして重大インシデントにつながったりする。

 

自分の安全考えなきゃいけない職場なんて、早めに辞めた方がいいです。

自分が何か起こしても、結局誰も守ってくれないから。

 

そんな場所でずーっと過ごすと

皆さんご存知かもしれませんが、何パターンかあります。

〇お局化
〇適応障害
〇我慢しすぎてうつ病

他のメンタル系になることもあります。

私の知り合いでも、先輩たちの過剰な「確認!」攻撃のせいか、全てを確認しないと心配で仕方がない、強迫性障害っぽくなった人もいました

 

※ちなみに勝手な印象では、目の付けられ具合でお局化か発症かは変わります。
思いっきり目を付けられると、病気休職or退職。
ほどほどだとお局化。
こんな感じ。

めっちゃ目を付けられても気合で乗り切った場合は、
「お局化したくないけどお局っぽくなっていた」
or
「病棟で一番怖い先輩」
になることも多いです。

怖い事ばっかりですね。

 

では、目を付けられた場合の経過を追っていきたいと思います。

 

はじめは、こんな感じで始まります

目を付けられはじめの頃は、理不尽さを感じて、反感もたくさん持っていたかもしれません。
でも、日々の業務に追われ、疲労がたまってくると、「おかしい」「しんどい」「辛い」という気持ちが、全て悪い気持ちのように思えてきます

「自分ができてないからいけないんだ」
「自分の頑張りが全然足りない」
「こんな性格だから、誰にも好かれないんだ」

そして、先輩たちのサンドバッグのようになってしまいます。

気分が乗らない時に当たったり、愚痴りたいときのネタになる後輩ですね。

もうすでにパワハラ・いじめのオンパレードなんですが、誰も、自分でさえもそんなことに気づきません。

その内、こんなことを言いだします

「こんな私にちゃんと言ってくれるなんて、なんてありがたいんだ」
こんなに叱ってもらうなんて初めてだ」
私のことを思って言ってくれてるんだ

ここまでくると、先輩が少し優しくなったりするんで、この考えでいいんだ!と思い始めます。

あまりのストレスを処理できず、なんとか見方を変えてみようとした結果なんですけどね。
良くない自己防衛反応なんですけど、本人は正しい道をやっと歩けてる、と思ってます

そして、しんどいとか、辛いとか、あの子できてないとか、先輩や同期と一緒になって愚痴り始めます

ここでやっと、先輩たちに認めてもらったような気持ちになって、病棟に受け入れてもらったと思います

 

勘違いの日々が始まる

本当の自分を押しつぶし、書き換えながら、苦しいのは自分のせいだと勘違いする日々が続きます

先輩たちがやったことは正しくない、と思う自分を見ないふりして、この環境に適応するにはこれが一番!と後輩たちを同じ目に合わせてるかもしれませんね。

私たちの時はもっと大変だった、と

そして、心身が疲弊して辞めていく後輩を見て、

あの子は頑張りが足りない
適応障害なんて、甘えじゃん」
看護師向いてないんだよ」
「ほんっと、仕事できなさすぎだよねー」

なんて愚痴ってるかもしれません(これは実際に聞いた言葉です)。

自分たちが作った環境が、それを生み出してるなんて少しも思わずに。

そんなの、全然幸せじゃないですよね。

 

その後は……?

そのままいってお局化すれば、もしかしたら看護師を続けられるかもしれません。
でも、目を付けられる人って、優しい人が多いです。

心のどこかで、今の状況がおかしいと思い続けてはいるんですよね。
だから、人を責めるのはしんどい。

それに、一度目を付けられると先輩たちのレッテルが付きまといます。
自分のやりたいことをさせてもらえなかったり、何年経っても自分の悪い評価つきまとったりします。

そして、ささいなきっかけで、ある日ぽっきり折れます。

 

ここからは、実際に適応障害と診断されちゃった私の事例をお伝えします。

 

<事例:私の場合> 志をもって就職しようにも、適応障害はだめらしい

私はささいなきっかけでぽっきり折れて、病院を休職→退職しました。
詳しくはこちらをどうぞ。

退職してから、ストレス原因から離れたせいか、どんどん体調は良くなりました。

7年もその場所にいたので時間はかかるとは言われていましたが、就職できるなー、というくらいまで回復。

看護の世界を変えてやる!と仕事を探していて見つけた、とある法人の就職試験を受けました

全国の看護職に話を聞いて、それを政策に転換する、という仕事をしてみたかったんです。

 

「若いけど、もう臨床はしないの?」
「日常生活は充実してるみたいですし、なんでお仕事を?」

面接で言われたことに驚きました。

え?
若いとだめなの?
日常生活充実しちゃだめなの?

と質問に戸惑いながら、なんとか答えました。

若くから政策について考えれば、臨床との架け橋になりやすいと思うんだけどなぁ……。

そして、来ました。

「うちは、患者さんとの関りもないし、感謝されることも少ない職場ですけど、メンタル疾患はありませんよね?

笑顔で聞かれました。

 

感謝されないことと、メンタルにどう関係があるの?
やりがい的な?
(確かに病院でのやりがいでは患者さんからの感謝もあるって答えたけど)

看護師の未来に向けて働くって大きな目標達成に必要なことだから、ここでの仕事がやりがいだけど。
(何回か言った)

それともそんな、やりがいのない仕事なの?
(そんなことないと思うけど)

 

動揺しました。

答えない、という手もありましたが、将来就職するかもしれない場所。

一瞬迷ったあと、「適応障害がありました」と答えました

空気凍りましたよね。

面接官は40後半~60代くらいの方々だったんですけど、本当に空気が凍りました。

 

7年間適応障害であったと言われたことも含めて説明しましたが、反応が一気に芳しくない方向へ
その後なに話したか記憶にありません。

「質問はありますか?」の時に、適応障害の既往が試験に影響あるの聞けばよかったって、今なら思います。

看護師の職能団体なのに、適応障害の理解がないっぽいことが分かってしまって、とても悲しくなりました

 

ちなみに面接で、「仕事が忙しすぎるから、もっと看護師がライフワークバランスを大切にできるようにしたい」みたいなことを言った時、

 

「あなたの職場は忙しかったんですね」

「あなたは大変だと思ったんですね」

 

みたいなこと言われたのもギャップ感じました。

いや、うちだけじゃないよ。
都内での看護師数かなりいる病院でこれだったら、人少ない所なんてもっと大変だと思うよ……。

という言葉をかなり飲み込みました。

今思い出しても苦い記憶です……。

 

自分の将来を考えて、戦略的撤退はあり!

さて、話がだいぶ逸れました。

こんな感じで、昔の自分が夢見てたものからは、遠のいてしまうかもしれません。

なので、思い描いてる未来があるなら、その場にいるよりももっといい所があるかもしれないと探してください!

それは「逃げ」ではなく自分の将来を見据えた「戦略的撤退」です。

 

私には描いていた未来がたくさんありました。

前職からもっと早くに撤退していれば、もしかしたら認定看護師の資格を取ってたかもしれないし、教育に携わっていたかもしれない。

過去に貼られたレッテルのせいで「安全を考えて」仕事を任せてもらえなかったり、認定の資格はこれ以上いらない、取るなら辞めてほしいと病院に言われたりして、色んなことを諦めました

逃げちゃいけない」「もっとこの場で経験しなくちゃいけない」と思っていました。

辞めたいと言いながらも、来年になったらこれをさせてあげる、と鼻先に人参をぶら下げられて。

守られた約束なんて、思い返せば一つもなかった

 

新しい場所でまた自分を傷つける日々が始まるんじゃないかと怖くて、戦略的撤退ができませんでした。

決断してたら、一つくらいは夢を進めることができたかもしれない。

だから、悩んでる人がいるなら考えてほしい

 

あなたはそこで働いてて、幸せですか?

そこで働き続けることは、本当にあなたが思い描いた未来につながっていますか?

同僚たちと、愚痴だけじゃなくて、「こんな看護がしたい!」とわくわくするような話はしてますか?

 

お金がもらえればそれでいい。
看護師なんて、こんなもんだ。

そう思う人もいるかもしれません。

でも、自分の仕事は、自分のアイデンティティのひとつです

自分がどういうものか、を定義するものでもあるのです。

そうであれば、「幸せだと思える仕事をしている自分」だと言いたい

私はそう考えています。

おわりに

私は、看護が大好きでした。

自分が提供する情報や技術、ケアが患者さんを笑顔にできた時、とても嬉しかった。

でも、病棟であまりにも自分を削りすぎて、戻ろうとはいまだ思えません

 

看護は楽しいけど人間関係が辛いと思ってる人

今の職場が辛いけど、「できない奴」と思われるのが怖くて耐えてる人

 

経験年数は全てじゃない。

ちゃんと色んなものを感じ取って看護する。それは、その人だけの物。

どうか、手遅れになる前に戦略的撤退を

あなた自身を守るために。

 

診断されて辞めるのもありだけど、診断されないに越したことはありません。
社会は頑張ってつぶれた人にとても厳しいから。

私は、自分のような人をこれ以上増やしたくないと思っています。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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